ホームインスペクションとは
ホームインスペクションとは、住宅診断や建物検査などともいわれ、住宅の設計・施工に精通した
ホームインスペクター(住宅診断士)が専門家の見地から住宅の劣化状況について調査を行い、
欠陥の有無や補修すべき箇所、その時期やおおよその費用などを客観的に診断し、アドバイスを
行う業務です。
ホームインスペクションの活用法
ホームインスペクションは主に以下のタイミングで利用されています。
・中古住宅・新築住宅をこれから購入する方
・自宅(中古住宅)を売ろうとしている方
・自宅(中古住宅)のリフォームを考えられている方
ホームインスペクションの診断・調査の内容
診断は上記のイラストに記された箇所を目視にて調査するのが基本です。(一部機器を使用)
調査箇所ごとに細かな項目が設けられており、建物の状況を確認することができます。
これらは比較的短時間で歩行可能な範囲で行う「一次診断」であり、ホームインスペクション
ではわからない項目で懸念があるものには、「二次診断」の可能性を依頼者に説明します。
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基礎外部・内部(仕上げの状況を調査し、ひび割れや欠損・鉄筋の露出など劣化状況を確認、
ひび割れの幅や深さを計測します)
基礎のひび割れ・欠損 鉄筋の露出 基礎内部さび汁
クラックスケール スケール計測(深さ)
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土台・床組(床下点検口から土台・床下の状況を目視にて調査します
また、木造は蟻害・腐朽を鉄骨造は腐食を調査します)
土台の劣化状況 床組状況 蟻害
(土台の著しい腐朽) (土台・床下地合板等に水の跡)(蟻道が見られる基礎立上り部分)
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床・内壁・天井(ひび割れや沈み、傾斜などについてレーザーレベル・水平器を用いて調査します)
床の傾斜状況 内壁(浴室)仕上げの亀裂 天井のひび割れ
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柱及び梁(内部空間より目視にて可能な範囲を調査し、天井内は小屋裏点検口等から確認します)
柱の傾斜 梁のたわみ
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外壁及び軒裏(外壁は仕上げの種類に応じて劣化状況を調査します)
モルタル壁にひび割れ タイルにひび割れ 軒裏天井の雨漏りの跡
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バルコニー及び共用廊下(支持部材又は床の著しいぐらつき、ひび割れや劣化状況を調査します)
バルコニーの支持部材劣化 シート防水の破断
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小屋組(小屋裏点検口より目視にて構造上問題となるひび割れや欠損を調査し、
断熱材の有無や雨漏れ跡等を確認します)
小屋裏の調査 屋根下地合板の雨漏り跡
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屋根(地上から目視可能な範囲の屋根葺材の劣化状況を調査します)
谷樋部分の劣化 瓦のずれ
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設備(給排水・換気・電気・ガス)(漏水、コンセントへの通電、照明器具のスイッチ、
換気扇やエアコンの動作確認等を調査します)
給水管の漏水 排水管の漏水 換気ダクトの脱落